徹底図解!アンナプルナをぐるっと1周!
アンナプルナの周囲をぐるっと一周する『アンナプルナ・サーキット』。
20日間かけてアンナプルナの周囲をぐるっと1周するなんて、さぞや過酷で難易度が高いコースに違いない・・・なんて思いませんか?
気にはなっているけどいまいちよくわからない、そんなヴェールに包まれた(?)コースの魅力をどどーん!と紹介します!
トレッキングスタッフ
アンナプルナ・サーキットはガイド、コック、キッチンスタッフ、ポーターが同行し、トレッキング中の食事は同行のコックがご用意する≪キャンピング・トレッキング≫です。専属のコックが自慢の料理をお作りします。お客様の体調によってメニューの変更が可能です。
カトマンズからベシサハールまで車で8時間。ベシサハールで1泊し、翌日トレッキングの出発地チャーメへ向かいます。ベシサハールからチャーメまでは未舗装のオフロードを四輪駆動車で向かいます。
【5日目:チャーメ(2,670m)~ピサン(3,200m)/歩行約8時間】
さっそくトレッキング開始です。
この日の目的地までちょうど半分程のブラタンあたりに差し掛かると、マルシャンディ右岸の支流沿いにラムジュン・ヒマールが姿を現します。
ブラタンから5km程歩いたディクルポカリから振り返るとスワルガドワリ・ダンダの岩山が一望できます。大きな1枚岩が滑り込むような光景は圧巻です。
【6日目:ピサン~マナン(3,540m)/歩行約6時間】
マナンへの途中、6,000m峰登山で人気のピサンピークも望めます。
マナンに到着です。チベット語圏なのでゲートには「タシデレ」の文字が。
ベーカリーもある街道で一番大きなマナン村。ヒマラヤ展望、チベット的風景など風光明媚な村です。マナンはここが目的で訪れるトレッカーもいるほどです。
マナンには高所順応を兼ねて2泊します。
高所順応ではガンガプルナを映す氷河湖、裏山ゴンパへのハイキングへご案内します。
【8日目:マナン~ヤクカルカ(4,018m)/歩行約4時間】
マナンを出発してヤクカルカへと向かう途中、背後にアンナプルナⅡ峰とアンナプルナⅣ峰が現れます。マナンの村から見上げる姿とはうって変わって壮大です。
【9日目:ヤクカルカ~トロンフェディ(4,450m)/歩行約6時間】
ヤクカルカからさらに高度を上げると、背後にアンナプルナⅢ峰の全貌が現れます。このルートはアンナプルナ主峰線の展望コースとして抜群で、ガンガプルナの右方向にはグレーシャー・ドームまで一望できます。この主稜線を越えた先がアンナプルナ内院です。
トロンフェディ到着です。
【10日目:トロンフェディ~トロン・パス(5,416m)~ムクチナート(3,760m)/歩行約8時間】
最大の山場がこの10日目です。
トロンフェディからの急登を終えると、巨大なサイドモレーンのなだらかな斜面を辿ります。左にトロン・ピークがでかく見え始めるともう間もなくトロン・パスです!
トロンパス到着です!これでもかという程のタルチョーが掲げられています。
トロン・パスから西を見れば、ダウラギリ山群の北端、ダンプスの村やタシ・カシの村が見えます。右端は荒涼とした砂の台地、ムスタンの山並みが望めます。氷河期からの悠久の時の流れを実感する一瞬です。(クリックで画像拡大)
ムクチナートに向けて下ると、カリガンダキの雄大な谷間越しにニルギリ、ダウラギリ山群が望めます。ダウラギリI 峰がひときわ高く聳え立っています。(クリックで画像拡大)
ムクチナートにさしかかる頃、ダウラギリI 峰が姿を現します。正面のノーマルルートのノースコルにすぐ手が届きそうな迫力です。手前はツクチェ・ピーク、その右側に、ダウラギリII峰、III峰が望めます。
ムクチナートに到着です。左端ダウラギリ峰(8,167m)
【11日目:ムクチナート~ジョムソン~ラルジュン(2,500m)/車/約4時間】
聖地ムクチナートは多くの巡礼者で賑わっています。
ムクチナートからラルジュンまでは車移動です。
ムクチナートからトロン・コーラ沿いに四輪駆動車でカリガンダキに降ります。トロン・コーラとの合流点にカグベニがあります。このあたりのカリガンダキは広大な河床を形成し、まるで湖のよう。上流にむかってムスタンへの路が続きます。
時折河床上を進みながら、カリガンダキ下流へと向かうと、ジョムソンの村が見えてきました。
空港があるジョムソンに到着。日程を短縮したい場合ここから飛行機利用でエスケープも可能です。
ジョムソンからはニルギリ北峰が美しく聳えます。
【12日目:ラルジュン~ガサ(2,010m)/歩行約4時間】
ラルジュンではダウラギリ東氷河が目前に迫ります。早朝、朝日がダウラギリI 峰東面を照らし金色に輝きます。
ラルジュンの高台から東に向けば、ニルギリ山群が姿を現します。左から北峰、中央峰、南峰。この高台からは右方向に、ファングの尖峰のみが見えます。
ラルジュンから再びトレッキング再開です。途中レテからダウラギリI 峰の南壁が見えだします。ダウラギリ東氷河、それにツクチェ・ピークを一望できます。さらに東に目をやると、アンナプルナI 峰、ファングの全貌が姿を現します。右手にはツロブギン・パスも見える贅沢なポイントです。
【13日目:ガサ~タトパニ(1,190m)/歩行約5時間】
ガーサを過ぎてさらに下り大衝上断層が走っていることで知られるダナに至ると、そこからはアンナプルナ・サウスの東面が見えます。ここからはピラミダルな見事な鋭峰です。
【14日目:タトパニ~シーカ(1,935m)/歩行約4時間】
タトパニとは、ネパール語で「熱い水」、つまり「温泉」を意味します。温度は、35度程度でやや低めですが、トレッキングで疲れた身体を休めてはいかがですか?(入浴には水着が必要です。)
【15日目:シーカ~ゴレパニ(2,853m)/歩行約5時間】
ゴレパニに到着です!今までの荒涼とした風景とは打って変わって春には石楠花が満開になる言わずと知れた人気スポットです。
【16日目:ゴレパニ~プーンヒル~ヒレ(1,540m)/歩行約6時間】
トレッキングの締めくくりはプーンヒル。
これまで間近に見てきたアンナプルナの山々を一望する瞬間、きっと言葉にできない程の達成感と満足感でいっぱいになっていることでしょう!
【17日目:ヒレ~ナヤプル/歩行約5時間】
ナヤプルに到着した後は車でポカラに向かい、トレッキングは終了です!
エベレスト街道に比べると標高が低く、人々の生活を垣間見ながらヒマラヤの展望を楽しめるアンナプルナ・サーキット。
ぜひお出かけください!