女性のお祭り!ハリタリカ・ティージとリシ・パンチャミ

ハリタリカ・ティージ
西暦2018年9月12日(水)
ビクラム歴:2075年・Bhadra(バドラ月:第5月)27日
リシ・パンチャミ
西暦2018年9月14日(金)
ビクラム歴:2075年・Bhadra(バドラ月:第5月)29日

ネパール人女性が幸せを願い、断食し、踊るお祭り「ティージ」とその締めくくりの「リシ・パンチャミ」

ヒンドゥー教の女性のためのお祭りです。このお祭りの間、政府も女性にはお休みを与えます。ネパールの女性は、このお祭りをとても楽しみにしているそうです。

ティージの当日は断食「バルタ」をするため、前夜は断食に備えご馳走を食べる「ダル・カネ」という習慣があるそうです。最近は、完全にバルタをする人は少なくなったようですが、中には唾も飲み込まないという厳しいバルタを行う女性もいるとか。
そのせいかお祭りの前日、女性たちは実家に帰り母親、姉妹と集まり皆で美味しいご馳走を食べ楽しい時間をすごし明日の厳しい断食に備えるという事です。

お祭り当日、女性は身体を清め紅いサリーを身にまとい近くのヒンドゥー教の寺院(マンディール)やカトマンズにあるシヴァ神を祭るネパール最大のヒンドゥー教寺院「パシュパティ・ナート」へ出向き結婚前の女性は、将来良い旦那様を得て幸せな結婚生活が送れることを願い、既婚の女性は、夫の長寿や子供たちの健康を願いお祈りをします。

この日、街中は紅いサリーを身にまとった女性たちであふれかえります。ヒンドゥー教寺院の周りには祭事に必要なお供え物を売る店が並び、ダールバール・スクエアの道端では神様の絵、色粉、装飾品、子供向けにはアイスクリームやスナックなどが売られています。装飾品などはお土産にもなりそうです。

お祈りの後、女性たちは、家族や親しい友人たちとグループを作り断食をしているとは思えないほどの勢いで一日中歌い、踊ります。ダルバール・スクエアにあるシヴァ神を祀る寺院の周りでは歌や太鼓に合わせて楽しそうに踊る女性たちの輪がいくつも見られます。そのくるくると回り踊る女性の様子を一目見ようとヒンドゥー教徒以外人の様々な民族の人々、そして外国人観光客も集まりお祭りは、いやが上にも盛り上がります。このお祭りは観光にも貢献しているようです。

そして3日目がティージを締めくくるリシ・パンチャミです。やはり女性はダテュンと呼ばれる木の葉で身を清め、その枝を365本に小さく折ってその一本ずつで歯を清めていきます。このことで一年間の厄を落とすのだそうです。このダテュンの木をはじめティージに必要なものは数日前から市場で売り出されます。

清めた身体に再び紅いサリーをまとい神様にささげるお米、お花、フルーツ、お香などのお供え物をもって寺院に赴き司祭の前でお祈りを捧げます。

女性のためのお祭りなのに「男性のために女性が祈る」お祭りなのですね。
よく考えると「あれ?」と思ってしまいます。家族の幸せが自分の幸せと考えるのでしょうか? どこの国でも女性は素晴らしいですね!!

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