ネパールで使われてるビクラム暦ってなに?
ネパールは今年2075年!
ネパールでこのようなポスターを見かけたことはありませんか?
露店で売られていたり、お店の壁に貼られていたり・・・。
実はこれ、ネパールのカレンダーです。
ネパールでは「ビクラム暦」という独自のカレンダーが広く一般的に使われて、西暦よりもビクラム暦の方が馴染みが深いです。
例えばホテル・エベレスト・ビュー。
フロントで使われているカレンダーは西暦の普通のカレンダーですが・・・
バックヤードで使われているカレンダーはビクラム暦のものです。
今回はネパールで使われているビクラム暦についてご紹介します!
ビクラム暦は太陽暦?太陰暦?
恥ずかしながら長年ネパールに関わりながら今回この話題を取り上げる為に調べていて「ビクラム暦」が太陽暦であることを初めて知りました。今までは、何の疑いもなく「太陰暦」、少なくとも「太陰太陽暦」だと思っていました。だって毎年のお祭りの時期が大きくずれるのですから・・・ ああ勘違いここに極まれりといった感じです。
過去には「太陰暦」が使われていましたが、ビクラム歴1961年の新年(西暦1904年4月)当時、宰相であったチャンドラ・シャムシェルが太陰暦に代えて「太陽暦のビクラム暦」をネパールの公式の暦としたそうです。ちなみに暦の起年は紀元前57年。
つまり、今年は、西暦2018年+57年=ビクラム暦2075年です(4月14日以降)。
ウィキペディアによると、『西暦4月の半ば(年によって1〜2日ずれがある)を新年とし、ひと月の日数は29日〜32日の月があり、年によって月の日数が違うため西暦とはずれが生じる。』とのこと。
一方、『祭りや宗教行事などは基本的に「太陰太陽暦のビクラム暦」によっているので、西暦とのずれが生じる。』ともあり、この『太陰太陽暦のビクラム暦は約3年に1度うるう月をはさむことによって太陽暦のビクラム暦とのずれを調整している。』とのこと。
ようするにネパールの公の暦は「太陽暦のビクラム暦」、お祭り宗教行事については「太陰太陽暦のビクラム暦」で日にちを決めているとの事。分かったような、分からないような。
さらに観光業に携わる人たち、都市部の人たちは「西暦」も使っていて、それぞれ日にちが異なる3つの暦を使い分けている訳です。ネパールの人たちは、分からなくならないのでしょうか? ただ、そこは、心配無用のようです。市販のカレンダーには太陽暦のビクラム暦をベースに、西暦と太陰太陽暦のビクラム暦を併記しているものが多く、最近はスマホでもビクラム暦のアプリがあるので一安心⁉
最近は西暦でものを考えることが多くなり「今年は平成何年だっけ?」と考えてしまう自分は、カレンダーがあってもきっとついて行けないでしょうが・・・
さて、ネパールではこのビクラム暦に沿って決めているネパールのお祭り。
ネパールでは人口よりも神様の数が多いと言われています。
神様も多ければ、民族も多いネパールでは、毎日のようにどこかしらでお祭りがあります。
8月後半のカトマンズだけでもナーグ・パンチャミ(Nag Panchami)、ジャナイ・プルニマ(Janai Purnima)、ガイ・ジャトラ(Gai Jatra)と立て続けにお祭りがありました。
今後、ネパールの祭りについて不定期ですが、ご案内していく予定です。
どうぞお楽しみに!