蛇神様の怒りを鎮めるお祭りナーグ・パンチャミ

ナーグ・パンチャミ(Nag Panchami)

西暦:2018年8月16日(木)
ビクラム歴:2075年・Shrawan (サウン月/第4月)31日

ナーグ・パンチャミは、蛇の神様を祀る日です。ネパール語で「ナーグ」は、『蛇』を意味し、「パンチャミ」は、新月(ネパール語でAushi)から数えて5日目のことだそうです。
この日、ネパールの人々は、玄関や門の前に蛇神様の絵を貼り、お金や草、花、線香などを供えてお祈りをすることで、この日から1年間、蛇神様が行う災いから逃れることができ、毎年お祈りを捧げることで蛇神様が人々に健康と天の恵みを与えてくださると信じています。

お祭りの1週間ぐらい前からお祭りに必要な蛇神様の絵、お花、お線香が街中の市場で売られ始めます。そしてこの蛇神様の絵は、牝牛の糞(ネパール語でゴバル)で壁に貼り付けます。なぜなら雌牛は、ヒンドゥー教徒が女神ラクシュミを象徴する神聖な生き物として崇めているからです。このゴバルも街中の市場でビニール袋や葉っぱの上に小分けにされ売られています。

でも本当に雌牛のものなのか確かめるすべはあるのでしょうか?そんな罰当たりなことはするはずはないと信じるしかないのでしょうか?そんなことを考えてしまう自分はやはりネパールの人々ほど純粋ではないのかもしれませんね。

ナーグ・パンチャミの日はナラヤンヒティ宮殿博物館から東に1km弱にある「ナグ・ポカリ=蛇池」の中央にある蛇神様に年に一度だけお参りできる日です。
参拝者はゴムボートに乗って蛇神様を一周しながら米から作ったミルク、花輪、大麦、ゴマ、ナッツなどを捧げ蛇神様の怒りを鎮め家内安全を祈ります。

ナーグ・ポカリの周囲には露店も出てにぎやかです。

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